薬には、相反するものを求められます。
私たちは患者様のニーズに応え、やさしく使いやすい製剤を追求してきました。
高度な塗工技術とそれをコントロールする技術を特徴とし、開発から生産工場での製造までを自社で一貫して行います。
十分な試験設備、教育された人材に加え、原料・資材の受入試験、製品試験のデータ管理システム(LIMS:Laboratory Information Management System)を導入。
高品質な医薬品を提供できる体制を整えています。

また、患者様の声を製品改善に迅速に活かせるよう、外部情報収集と社内共有から問題解決に取り組める体制を構築。
常に品質向上に取り組んでいます。
製剤研究から工場での製造まで一貫して自社で行います。
ミクロン単位の薄く小さなフィルム剤には、当社の技術が凝縮されています。
フィルム剤
…「mm(ミリ)からμm(ミクロン)へ」
従来の内服薬のイメージを一変させる口腔内フィルム製剤。薄く均一に塗り伸ばした複数のシートを多層化する高度な塗工管理技術で、世界に先駆けて開発・製品化しました。フィルム製剤の製品数は、世界でも当社がナンバーワンです。
【フィルム製剤の利点】
・大変薄く携帯性に優れています。
・異なる成分を含む数層を組み合わせることで、いろいろな機能を持たせることができます。
・安全性を高めるため、フィルム剤に文字やデザインなどの印刷も可能です。

・OD フィルム(口腔内崩壊フィルム剤)
…口腔内ですぐ溶ける
薄さ80 ~ 100μm、指先に乗るほどの小さなフィルムの中に、薬の有効成分を含んでいます。
口の中で素早く溶けるので、唾液と一緒に自然に薬を飲み込むことができます。
水なしでいつでもどこでも薬の服用が可能なことから、電車の中など水がない状況、清潔な水が手に入りにくい地域、薬を飲むことが苦手なお子様やご高齢の方、また介護の方が薬を服用させる場合など、フィルム製剤が有用な製品をご提案できます。
薬物層とコーティング層など
3層以上の複数層をラミネートする多層構造
標準的な厚さは約100μm
(髪の毛1 本分の太さとほぼ同じ)

・AD フィルム(貼付型口腔内フィルム製剤)
…口腔内に貼り付けて使う
口の中の粘膜に付着して、30分~数時間かけて薬物をコントロールして放出します。
当社のADフィルムは、貼った後にはがす必要がありません。
薄く均一に塗り伸ばす技術が、当社の製品のベースとなっています。局所だけでなく、全身に作用させることも可能にしました。
全身作用型テープ剤 …「局所から全身へ」
・経皮吸収 全身作用型テープ剤
薄く均一に塗りのばす技術を高め、全身に作用させることを可能にした貼り薬です。
ファーストパスエフェクト(肝臓の初回通過効果)を回避し、成分を皮膚から徐々に吸収させることから、効果を長時間持続させることができます。
投薬の状態が“目で確認できる” ことから、医療だけでなく介護の現場でも有用です。
硝酸イソソルビドテープ
ツロブテロールテープ
パップ剤、鎮痛消炎局所テープ剤
当社の研究開発・製造は、局所作用型 消炎鎮痛貼付剤 いわゆるシップ薬から始まりました。
それぞれの有効成分を含む、パップ剤・鎮痛消炎局所テープ剤のどちらの製剤も製造できます。
フェルビナク、ケトプロフェン、 インドメタシンロキソプロフェンNa、 フルルビプロフェン、サリチル酸
・パップ剤
当社が最初に手がけた製剤です。患者さんにやさしいくすりづくりの原点です。

・鎮痛消炎局所テープ剤
「ホットメルト製法」「エマルジョン製法」
当社は二つの製法で製造することができます。
「エマルジョン製法」での製剤は、透湿性を持っています。